刺しゅうのアトリエ L’atelier Sfilです。
“玉結び”の刺し始めと刺し終わりのステッチを使うとき
玉結びの刺し始めと刺し終わりのステッチは、
主に細い糸を使うときや線のステッチのときに使用します。
刺し始めと刺し終わりのステッチはおもて面から見えない状態にする必要があるので
糸の太さや、どのようなステッチを刺すのか、そのまわりにはどのようなステッチを刺しているのかなど
そのときの状況と、刺し始めと刺し終わりのステッチの特徴によって決めていきます。
玉結びの刺し始めと刺し終わりのステッチの特徴は以下の通り。
■メリット
- 玉結びは布の裏面にまわるので、糸の端が布のおもて面には一切見えない
2. 刺し始めのステッチの中でも最も早くできる
■デメリット
- 玉結びが布の裏面で多少ゴロゴロする
2. 万が一玉結びが緩くて後からほどけてしまうと、おもて面の刺しゅうステッチも緩んでしまう
基本的には細い糸を使うときや線のステッチのときに使用しますが、
刺しゅうステッチが密集しているときや、早く刺しゅうを進めたいときなどにも使います。
■”玉結び”の刺し始めのステッチ方法
写真とGIF動画に解説をつけてみました。
最後のGIF動画が1番分かりやすいと思います♥
親指と人差し指で刺しゅう針を持ち、人差し指の針の下に糸の端を置きます。
この糸の端はなるべく短くするのがポイント。
針と人差し指で糸の端を固定します。
左手で持った糸を反時計回りに針に巻き付けます。
ここで糸の端をしっかり押さえていないと外れてしまうので要注意!
ぐるぐるっと反時計回りで3回巻きます。
巻き終わったらきゅっと限界まで糸を引っ張って、3回巻きつけた部分をなるべく狭くまとめて親指で押さえます。
親指と人差し指の中に、先ほど巻き付けた糸がある状態のまま針だけ引っ張り出します。
針だけを引っ張り出すと糸を巻き付けた部分だけが親指と人差し指の中に残ります。
糸を巻き付けた部分はしっかりと親指と人差し指で固定することがポイント。
ここでゆるく持っていると、糸を引っ張る力に負けて玉留めが崩れてしまいます。
できあがったらこんな感じ。
1番始めの糸の端の長さが長すぎると、玉留めからしっぽが出たように糸の端が出てしまうので
もし糸の端が出ていたらはさみでカットしましょう。
こちらは刺し始めと刺し終わりのステッチのGIF動画。
ぐるぐると3回糸を針に巻き付けて
親指と人差し指で固定して針だけ引き抜きます。
■刺し終わりのステッチ方法
ステッチを刺し終えたあとは刺し終わりのステッチを施します。
例えばアウトラインステッチを刺し終えたあと、
裏面を見るとこのような状態に。
刺し始めのステッチは玉結びになっています。
刺し終わりも玉留めしても良いのですが、あまり玉留めを作りすぎると
布の裏側がごろごろしすぎてしまうのでここでは違う方法をとります。
布の裏側にできたステッチに刺しゅう糸を組み込んでいきます。
こんな風に、わたしは大体2~3ヵ所に糸を通しています。
そして最後にはさみでカット。
実際に刺しゅうをする場面ではもっと裏側のステッチ部分が細かいので、
針を通すときにステッチ部分を引っ張らないように要注意です。
誤って引っ張ると、表側の刺しゅうステッチが1本だけ裏側に引っ張られた状態になってしまいます。
これで完成♥
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